肉食社長の独り言 2015年1月20日 採用活動って難しい… Part2

この前からの続きです

採用面接のときに日本人が違和感を感じることの一つに「希望給与」というものがあります
日本だと給与待遇などの条件は通常企業より示され 本人が希望を口にするなどほとんどありませんが転職の多いこの国では一般的です
たいていの場合はこれまでの給料より高くて「このくらいもらえるんだったら転職してもいいな」という求職者自身の思いが込められているようです
そしてほとんどの場合これまでに似たような職種の経験が全くなかったとしても平気で高い給与を希望してきます

その金額がリーズナブルだったり見合うスキルがありそうな場合はまだしも大抵「とりあえず言ったれ」的な金額だったりします
そして「どうして経験もないのに前職より高い給与がもらえると思うの?」と聞くと
「いろいろな業務を経験しているから」と言うわけです
その経験した業務と言うのを見るとほとんど1年程度の経験だったりします
自分の長所に「Quick learner(覚えが早い)」と書く人も多いですがこの辺りが日本の社会常識と違うところでしょうか
かつて終身雇用が当たり前で一つの仕事に何十年も携わりその仕事を極める「職人」という世界を知っている日本人からしたら
たったの1年で仕事なんか極められる訳がないとつい思ってしまうんですよね

こちらは求めるポジションの価値とその人のスキルから適正給与をはじき出す訳です
急にヒトがやめてしまって困っているときなどはそんな人でも喉から手が出るほど採用したいときもあるのですが
ここで焦ってしまって能力より高い給与を約束したりすると後でに痛い目にあいます
社員同士で給与を見せ合ったりしますから誰が高いのか周知の場合がほとんどです
仕事ができないのに給与の高い人がいたりすると自分も上げろと文句言ってきたり社員同士仲が悪くなったり

ですからまず採用の段階で絶対に妥協してはいけません ピンとくる人材が応募してくるのを我慢して待ちます
そういう意味では応募の際に給与が前職と同等であればいいという人は自分の実力をわきまえているという意味でまだ評価できます
そんな人は大抵の場合入社してからも期待通りがんばってくれますし正社員登用や昇給も早くなります

新卒より中途採用が一般的
言い換えれば「転職社会」のこの国では大企業でない限りはこんな苦労が日常茶飯事です トホホ…